おいしいごはんになる秘訣:その3《◯◯をどこにかけるか》
ご訪問ありがとうございます。
嶋田佑紀(しまだゆうき)です。
おいしいごはんになる秘訣:その1の補足《「◯◯」こだわるけど、それより大切なこと》
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ひかりの種の話は
わたしから「おいしいってなんだろうね」という問いかけです。
わたしが書いていることはヒントになると思うけれど
決して答えではないと思います。
このシリーズを読みながら、考えてみてくださいね。
家族で「おいしいね」って感じている時って、食べ物そのものがおしいからだけかな?
どうして「食べる」って大事なの?
「おいしい」の本質がわかると、「生きる」も必然的にわかります。
自分の体をつくってくれているものをどう扱うか。
これは、自分をどう扱うかとイコールです。
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わたしは昭和51年生まれです。
両親は昭和25年生まれです。
昭和の食育って、栄養とか見た目とかを大切にしていた時代なのかな。
残さず食べなさい、とかよく言われていたし
母も「栄養バランスを考えたおかず」とか「見た目の色どりのよいおかず」をつくっていた気がします。
御菜1品に食材をいくつかつかって
1品で食材何品目も取れるようにする、みたいなね。
2年前に料理レッスンやっていた頃
生徒さんからよく聞いたのが
自分の親がつくったごった煮みたいなのがすごく嫌だった、って話。
要は、冷蔵庫にあるもの全部一緒に煮ちゃうっていうおかずね。
おかず一品でたくさんのお野菜が摂れるように、と考えてつくってくれていたおかずだと思うんだけど「美しくない」「おいしくない」という印象を抱いた子どもが少なくない、ってことなんだよね。(子どもながらに分かっていたということ!)
おかず1品で野菜をたくさん摂る、ってことを優先した結果
「見た目もおいしさもイマイチなごった煮」になっちゃった。
本来、火の通る早さが違うものは別々だったり、時間差で煮ないと、おいしくはならないからもしも本当に「野菜をたくさん摂ってほしい」と思って煮物をつくるのならその手間は惜しんだらいかん、ってことですよね。
わたしは人参サラダをよく作ります。
人参だけ、のサラダです。
人参だけなんて、って思う人がもしかしたらいるかもしれないけれど
スライサーやフードプロセッサーで切りそろえられた人参を
醤油とごま油とオリーブオイルを入れて「手で揉み込んだら」
すっごくおいしい人参サラダになるんです。
これは、お箸でやってもだめだし
包丁で長さや太さバラバラになっては、なかなかおいしくなりません。
(味の染み込みがイマイチだから)
>>秘訣:その2にも通じます
手が汚れるから、とは思わずに手で揉み込む。
この手間を惜しまないのがおいしいくなるポイント。
手間とは、食材を輝かせる作業のことだとわたしは思っています。
油通ししてから使う、とか
手で揉み込む、とか。
このほんのちょっとした一手間(つい面倒と、惜しむその手間)が
ぐっと食材を輝かせてくれます。
そのほんの一手間が「おいしい」の差になります。
仙台で開催した心がほどけるおむすびの会で、もやしの話をしたことがあるんだけどね。
安いし、肉にも合うし、今日はもやしでいいや、って買って
袋からザバーーーーっとフライパンや鍋に入れるんじゃなくて
ヒゲを取って使おうね、と。
もし、ヒゲを取る暇がないのなら
安いからもやしを買おう、じゃなくて、今日は、時間がなくてもおいしく食べられる食材を買って使おう、と。
もやしを食べたいのなら、一手間かけられる時間のある時に買って、おいしく食べてあげようよ、という話をしました。
こういった食べ方が食材のいのちを輝かせる食べ方です。
食材のいのちこそ、ひかりの種だから。
自分の体に入った時、光り輝いてくれるものを入れたくないですか?
手間暇かけるとおいしくなる、とよく言いますが
どこにでもかければいい、ってものでもないと思っています。
見当が外れるとただ疲れる、ただ大変なだけじゃなかろうか、と。
負担になる手間暇は「おいしい」って言ってよって期待になっちゃうしね。
(相手にはプレッシャーねww)
食材のいのちを輝かせる「手間」をかけられると
「おいしい」に”なっちゃう”と思います。
そしてそれは多分、「大変」じゃないことだと思います。
慣れればね!笑
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