嶋田佑紀公式Blog【おむすびとわたしと。】

わたしがひかりの種として伝えている「心がほどけるおむすび」から派生した話と、その活動に共感してくれた人たちで伝える「おいしい」の尊い力を綴っています。

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失敗ができるというラッキー

ご訪問ありがとうございます。

嶋田佑紀(しまだゆうき)です。

 

わたしの主催する子どもキッチンプログラム

森と畑の子どもキッチン〜コックさんになるための7日間&ワンデイカフェ〜の2019秋生の募集がはじまりました。

 

突如羽釜ごはんでのスタートになり
レッスン内容もさることながら、わたしの学びも大変深まっています。

 

 

改めてわたしが心に思ったのは

失敗を許される場にしよう、ということでした。

 

 

わたし自身が羽釜ごはんを体験した時
思い切り焦がしてしまったことがあったんです。 

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だけどその炊き上がった丸焦げごはん
捨てずに全部食べたんですよ。

 

ガリガリ焦げているのはおせんべいのように。
焼きおむすびのようにして醤油をかけて食べたものもあります。

失敗した責任を取って食べた、ということではなくて
周りにいた方々が食べてくださったんです。

失敗したわたし(たち)は、本当に救われました。

 

 

今の時代
効率とスピードが当たり前に求められています。

最短のショートカットで
一切考えなくても「答えとされるもの」を出すこともできます。

 

失敗しないことが前提とされている世の中じゃないかなと思うのです。
そして、それに応えるための行動や答えが求められいるんじゃないかと。

 

仕事で失敗すれば損をします
相手先に迷惑をかけます
信用を失います

学校では正解が求められ
不正解は評価が下がります
レッテルを貼られます

習い事では勝つためのトレーニングを受けます
負けてはだめなんです

 

家庭もまたしかり。

 

現在42歳のわたし。
時代は違えど、それでも
育った家庭、学校、部活、社会人時代と
「失敗しないように」という意識の方が強かったです。

特にわたしは強い方だったと思います。
自己肯定感が低かったので、負けない=失敗しない、でした。

結婚してからも
仕事も家庭も効率を追い求め
母親としても、ハイパフォーマンスを追求する傾向が強かったことは未だ覚えています。

 

勉強できる人、仕事のできる人、運動できる人、できる母、として生きてきてしまったわたしは
効率、成果をよしとしてきたわたしは

本当の自分を取り戻すのにとても時間がかかりました。


そんなわたしだから
「本当の自分で生きてほしい」
というのはとても強く思っています。

 

自分のままで生きていかれるというのは
とてもとても幸せで豊かなことです。

 

そしてふと思いました。


そもそも失敗できる場がないんじゃないか?

 

これだけスピーディで、無駄の省かれた時代に
失敗をプロセスとして認めてくれる場所が
どれだけあるだろうか。

 

「できない」を知る場所が、どれくらいあるだろうか?

 

そもそもスイッチをピッと押すだけの炊飯は失敗のしようがない。

失敗は大事、と言いながら
そもそも失敗できるチャンスがどれだけあるだろうか?

  

 

もちろん
毎日毎日羽釜ごはんを炊くことなんて
わたしにはできません。

利便性の発展の恩恵は受けていいと思っています。

 

ただ
スイッチピッという時短や利便性を
大切な何かと引き換えにしてしまっているんじゃないか?

と思うのです。

 

  

生き尽くす

命を全うする

 

それは何かに情熱を傾ける、という以前に
【自分を生きる】ということであって

そのために
失敗という体験は必要不可欠だよな、と思っています。

 

わたしが
失敗をしないように、効率的に成果を出すことばかりを追求し
本当の自分を取り戻すのに時間がかかったのは
「失敗=悪」と思っていたから。

失敗は悪ではありません。

失敗は今の自分を知る、という術であり
そもそも良い悪いのジャッジなんてないわけです。

そして
今自分が何を感じているかに素直になることや
悔しいも悲しいも嬉しいも
ジャッジせずに受け入れられたとしたら
それは自分を肯定して生きられることにつながります。

 

失敗をジャッジしない(されない)
というのは、とても素晴らしい経験だと思います。

 

失敗や闇は
なんというか
本来、希望へ繋がっていくものなんですよね。

 

一見ネガティブな出来事ですが
根っこにしっかり栄養が行き届く経験になるんじゃないかと。 

 

そのために
仲間の存在や、師の存在は大きいし
親の影響力というのは強いと思います。

 

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失敗だったけど、それは丸焦げの経験をしただけ、と思えたのは
自己肯定感が育っていたからで

しかもそんな失敗をラッキー!ありがとうございます!と思えたのは
周りにそれを受け止めてくれた人たちがいたから。

 

さらにメンタルとスキルの両方が成長していくような気もしますしね。

自分:他者

強さ:優しさ

のバランスが健全になるというかね。

 

ちなみにわたしは
大人になった今、それを学びなおしている実感中です(笑)

 

 

 

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