「おにぎり」と「おむすび」の違い
ご訪問ありがとうございます。
嶋田佑紀(しまだゆうき)です。
このニュースをご存知でしょうか?
日本ミシュランタイヤは27日、東京のレストラン格付け本「ミシュランガイド東京2019」の掲載店を発表した。最高評価の「三つ星」は昨年から1店増え、13店。星は付いていないが、5000円以下で良質な食事ができる店「ビブグルマン」254店の中に、おにぎりの店が初めて掲載された。
個人的には「おにぎり」なんていうr大変地味な分野が確立されたこと、認められたことが本当に嬉しい・・・をぐいっっと超えて、ものすごく誇らしいです!!
それに日本という国は、やっぱり独特の食文化をもつ国なんだなぁ、としみじみ感じました。
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わたしが「心がほどけるおむすび」をスタートさせたのは2016年です。
↑当初のおむすび↑
みなさんもきっと「??」となっているであろう
「おにぎり」と「おむすび」、どう違うの?
という疑問は、もちろんわたしも持ちました。
それで、折をみては調べたりしてきました。
今日はそれについて書きたいと思います。
いつからあるものなの?
歴史を遡れば古事記より以前から存在する、という説もあったり
弥生時代のものと思われるおにぎりの化石が石川県で発掘されたり
(谷農園様より引用)
大変古くから存在しています。
当時は今のおにぎりのようなものではなく、もち米を蒸したちまきのようなものだったよう。
現在のように海苔が巻かれるスタイルになったのは、白米が流通しだした江戸時代の中期、
1970年代にはコンビニが日本にできて、フィルムに巻かれることでパリッとした海苔でも食せるスタイルが根付きました。←わたしもパリッと派だった!
日本という国がなぜ米文化になったのか、も知っておくといいかもしれないです^^
天孫降臨の際、「稲穂を育て、民を養い、国を繁栄させるように」と稲霊(いなだま)を賜ったといわれています。
ちなみに神棚に祀るのは「米」「塩」「水」「酒」。
こういった神話による伝承も含め
日本の食文化の歴史が感じられます。
おむすびとおにぎりは違うものなの?
「お米を炊いて形にして海苔を巻いた」というビジュアルは同じゆえに「どっちでもいい」という言い方もできますが
わたしは、意図を持って使いわけたいな、と思っています。
「にぎり( nigiri )」=握り飯
両手で包むように握ったようなイメージではなく、おひつに入っている残り飯を、片手でぎゅっと握って、畑仕事へ出かける。
くらいの扱いのものだったと想像できます。
「庶民の言葉」という説もあります。
英語で表現するなら【rice ball】←嶋田主観
「むすび( musubi )」=むすひ(産霊)飯
古事記には「産霊(むすひ)とは、凡て物を生成すことの霊異なる神霊 (みたま) を申すなり」と記されているとされています。天地万物を産みなす霊妙な力をそなえた神を産霊神(ムスビノカミ)といいます。
神様の力をあやかろうとつくられたものが「おむすび」とも言われていますし
平安時代の貴族の女性達が「むすび」と呼んでいたともいわれています。
むすびの「び」は御霊(みたま=たましい)の意味があり、霊力を取り込む、とか
たましいを込めてつくるもの、といった説があります。
英語で表現するなら【Japanese soul food】←嶋田主観
こうやって比べてみると
「おにぎり」と「おむすび」って全くエネルギーの違うものにみえてきませんか。
それぞれの背景を知っていると
たとえビジュアルは同じでも
口にした時には違うエネルギーを取り込んでいる気がします。
ちなみにわたしが「心がほどけるおむすび」という名前にこだわるのは
空腹を満たす食べ物、という概念を超えて
つくる(むすぶ)という行為にも大いに意味があると感じているからです。
なので、
日常的に「おにぎり」「おむすび」を使い分けています。
おまけ
アンパンマンに出てくるのは「おむすびまん」「こむすびまん」でおにぎりまんではないんですよね。
やなせたかし先生はきっと何かを思って「おむすび」にしているんだろうと思うんですが、真相やいかに。
(Amazonより引用)
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