嶋田佑紀公式Blog【おむすびとわたしと。】

わたしがひかりの種として伝えている「心がほどけるおむすび」から派生した話と、その活動に共感してくれた人たちで伝える「おいしい」の尊い力を綴っています。

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種(タネ)の話と、そこから沸いたわたしの想い

ご訪問ありがとうございます。
嶋田佑紀(しまだゆうき)です。

 

 noteはじめました。

ひかりの種(えんごはん)|note 

 

ひかりの種お野菜BOXでお世話になっているコヤマさん。
収穫には興味がないww

つくるだけで食べない、ということではないですよ。
実際調理するのは大好きな人ですから。

 

「どれくらい収穫できたか」よりも
「種をいかに残すか」
を大事にしているんです。

 

「どうして自分は種なのか」
お話してくれました。

 

 

 

発芽率、って知っていますか?

わたしの知る限り
多くの農家さんはF1種を使っていらっしゃいます。

これは収穫の時期や収穫量の目処が立ちやすいから。

ただでさえ自然相手の農業
「営んでいく」ためには、いわゆる事業計画的に時期や量が分かることが大切なのは、理解できますよね。

 

そして農家さんが、農業以外で収入を増やそうとした時

  • 農産物の加工販売
  • カフェ営業
  • マルシェの開催

という方法があるのかな、と感じています(わたしがね)。

 

一度「苗を販売する」ということを考えてみよう、という方はいらっしゃいました。

 

実は
収入確保の別手段として

  • 苗を育成して販売する
  • 種をつくって販売する

というのがありますが
難易度が高く
それこそ事業計画として成り立つのか、結構なリスクがあるんじゃないかと感じます。

 

それらに関わっているのが

発芽率

です。

 

農家さんや家庭菜園でも
F1種を多く使われる理由に「発芽率」があります。 

 

単純に「種」という状態の発芽率は

  • F1種は55%
  • 固定種は45%

です。

 

そこに実は「コーティング」という技術を施すと

  • F1種は65%
  • 固定種は55%

くらいにあがるそうです。

 

コーティングとは
種をコーティングすること。

コーティングをするメリットは
すでに発芽している状態をコーティングするから、なんだそうです。

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種から発芽させるのって
ゼロ→イチなんですね。

コーティングされている種から発芽させるのは
イチ→二、なわけです。

 

実はこの差はすごく大きくて
農家さんによっては
苗を買ってくる人もいるくらい。

だから苗を売る仕事もあるわけです。

 

 

固定種とF1種

農「業」としていくのなら
やっぱり50%は下回りたくないわけなんです。

労力に対して
半分も報われない、って、悲しすぎるよね。

 

だけど
コーティングすることで
固定種の発芽率は50%を上回り
F1種との発芽率の差は10%程度に縮まるんです。

 

この10%が大きいのは否めませんが
でも
技術で埋められる可能性もある数値なんです。

 

多くの農家さんが
できるだけ使いやすい固定種の種を残したい

そしてできるだけたくさんの人たちに
固定種の野菜を食べてもらいたい。

 

実は、コヤマさん、こんなことを想っていたんですよ。

少しでも
固定種に対する偏見がなくなったら。

固定種じゃ食べていけない、なんてのは違う、というのがわかってもらえたらと。

ほとんど変わらない発芽率なら固定種選ぼう
農家としての腕を上げていこう。

 

だからコヤマさん、めっちゃ頭つかって農業やってるんだなぁ。。。。 

 

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どうしてそんなことを思うようになったのか
そこまで聞く時間がなかったんだけど(今度聞いてみよう)

こんな熱い想いがあったなんて
全然知らなかった。。。。(ごめんなさい。)

 

「収穫率」より「発芽率」を考えている人、初めて会いました。

コヤマさんは農業で食べているわけじゃないからできる、ってこともあると思います。

 

だけど、、、逆だったら?

 

農業で食べていくことではなくて

未来へ安全安心を残すことの方が
自分にとって幸せで大事にしたいことだから
今はそういった生き方を選択しているんだ、だとしたら?

めっちゃ尊敬します。

 

わたしが
次世代へ残したいものがある(子どもキッチンプログラムで伝えている)想いと
きっと通じているものがあるんだろうな、とも思いました。

だから出逢ったんだろうな、と。

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日本の農業で使われる種が当たり前に固定種になったら
これは消費者にとってもものすごく幸せで安心なことなんじゃ?

わたしが家庭菜園をはじめた時
種や苗について考えることはありませんでした。
農業のお手伝いをしていた時もそう。

なぜなら「知らなかった」から。

農薬を使っているか、使っていないか、だけで選んでいました。

 

F1種と固定種について、素人でもわかりやすく説明してくれる文章を見つけられることができなかったので
わたしの見解と要約で書きますね

 

固定種

一番できの良いと思われる野菜を選んで育て続け、そこから種を採り
翌年、その種を蒔いて育て続け、そこからまた種を採り・・・
を何代も繰り返して、自然な育種が安定し、野菜の個性が定着したものをいいます。
その途中経過では形質や生育速度はバラツキが多くなります。

10年続けて、品種が安定したことが明確になれば「固定種」となり
その種を販売しようとするとDNAの検査なども必要になるそう。

在来種(江戸東京野菜京野菜のような特定の土地においてある期間育て続けられ環境や風土に適応したもの)とは、若干意味合いが異なります。

 

F1種

異なる親同士を人為的に掛け合わせてつくられた一代限りのもの。
第一世代である子に両親のすぐれた部分だけが現れる種で、採種には全く向いていません。
なので、ものによっては雄しべのない花が咲いたりします。

生育速度や形質の揃いはよいとされています。

 

 

農「業」で生計を立てようとすれば
やはり大量生産は必要になり
事業計画のような、計画の立てやすいF1種を採用したくなる気持ちはとてもよくわかりますよね。

農薬の使用、不使用も同様です。

 

そして消費者側も
「綺麗」「形がよい」方を選ぶ人の方がずっと多いのもわかります。

それに応えるために
農薬やF1種を使っている農家さんもきっといるでしょう。

 

そう。買う人がいないと困る農家さんはたくさんいらっしゃいます。

固定種が当たり前に流通する日本になるためには
消費者も知っておく必要があるんじゃなかろうか、と思います。

それから選ぶ、ということをしてもいいよね。 

 

  

ひかりの種お野菜BOXのこと

わたしは種のことを知り
農薬だけでない基準で
本当に安全な野菜を食べたいと思いました。

コヤマさんに出会い
日常にこういった安心感を持てることは
わたしにとってすごく幸せで豊かなことです。

実は有機JAS認定を受けている種でもこんな状況だ、というニュースもあります。 
https://macrobiotic-daisuki.jp/tane-2-109332.html

 

そしてそんなコヤマさんだから
収穫(率)に興味がなかったことは今だからわかるんですけど

ひかりの種お野菜BOXをスタートさせる時は

「コヤマさんが食べきれず捨てちゃうくらいなら
タダでもいいから食べてもらった方がいいじゃん」

くらいの気持ちでスタートさせたんです。

 

だからひかりの種お野菜BOXのご案内ページに

「(宇宙貯金箱システムなので)タダでもいいから注文してね」

 というような文言を書きました。

 

でも。でも。でも。

 

コヤマさんの想いを聞き
コヤマさんの情熱や志を知り

そしてわたしとコヤマさんが出会えた偶然という名の必然の奇跡があって生まれたひかりの種お野菜BOX

タダでいいわけない!!!
という想いがフツフツと。

プライスレスとは
ゼロ円、ということではないのだーーー!!!

ということに気づきました。 

 

なのでやっぱり
お金は払って頂きたいと思うのです。

 

それは貨幣価値ということではなくて
本当に「気持ち」を表す手段としてお願いしたいのです。

宇宙貯金箱システムになったのは(わたしが意図して決めたシステムではないのは)
きっとそんな「想い」が集まっていく貯金箱だからだろうと思います。

 

わたしもね
そんな愛おしくて貴重なお野菜、丁寧に扱いながら
コヤマさんの想いも含めて、お送りしているつもりです。

だからゼロ円で頂きます、という(お金を振り込まない)表現をされると
自分のかけた愛情にバツをつけられた氣持ちにもなっちゃって
悲しくなります。

 
実際届いたものが想像と違っていて
(シーズンによって異なりますし、量も決められないし、薬とか使っていないから鮮度も落ちることありますし)
気持ちよく払える気持ちになれないことだってあると思うのです。

でもそれって「ゼロ」でしょうか。

 

送料払ってますけど?
って言われるかもしれませんが
送料は、運んでくれた方へお支払いしているものです。

無事運んでくれてありがとう代です。

 

 

こうして気づいたことで
コヤマさんとのやりとりや
お野菜への想い、実際に手や体を動かしている姿や様子を
もっとお伝えしていこう、とも思いました。

 

そして、共感で広がっていくエネルギーをもっと感じたい!と思っています。

 

引き続き《ひかりの種お野菜BOX》を応援して頂けたら嬉しいです。

 

▼ひかりの種お野菜BOX詳細はこちら▼
http://emo-lab.hatenablog.com/entry/anshinoyasai

 

 

 

 

 

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