支えるということ
ナビゲーターの嶋田です。
幼児の次男だけでなく、小学生の長男も7月18日から夏休みに入りました。
暑いし、騒がしいし、体力気力、ついていくのに必死ですww
それなりに楽しいんだけどね 笑
実は夏休みに入って早々、大変貴重な経験をしてきました。
わたしのためも含めて、記事にして残しておこうかと。
我が子ってすごいね。いろんな学びを伝えにきてくれていると、しみじみ思いました。
唐突ですが、流鏑馬をご存知ですか?
「やぶさめ」と読みます。
大町流鏑馬の次第 | 信州仁科の里 若一王子神社(長野県大町市)
実は夫の実家が長野県大町市なんですね。
その大町市で平安時代から続く伝統行事であり神事とも言われているのが若一王子祭りで行われる流鏑馬。
国内で流鏑馬が行われている地域はいくつかありますが、全国でもめずらしい子ども射手が行うのが特徴で、射手となる子どもは5〜7歳くらいの男の子を市内の各町から10人選出します。
そのお役目が長男に回ってきたのですよ、この夏。
え?大町市に住んでいないけど?(えぇ、所沢在住です)
孫に、という方も多くてですね。
さらに私費を投じて寄贈されるもの、差し入れするものなどとても多くて、実は誰もが引き受けられることでもないのがこの流鏑馬に乗る射手「ぼぼ」なんです。
最初はね、正直「えーーー!」と思いました。
しかも息子も「えーー」でしたのでwww
ただ、もう30年以上前に夫もこの流鏑馬に乗っていまして。
だから、きっとじいじは孫にも乗ってほしいと思っているだろうな、って思ったんです。
わたし以外の嶋田家は長男にものすごい期待しているだろうな、と。もしかしたらご先祖もね!
それでわたし、長男を説得しました。
「いろんな人が幸せになるよ、じいじはすっごくすっごく喜ぶよ。自分が喜ぶことだけじゃなくて人が喜んでくれることをすることは自分にも幸せがかえってくるよ」
ってね。
実は長男、人のことを考えてしまうタイプ。
だからいつもは逆で「好きなように選んでいいよ」と伝えているのですが、今回はあえてプレッシャーを与えました。
それで「やる」ということになったわけです。
そして当日。
なんと、顔は白塗り!(わたしは知っていたけど)これには長男、ショックで思わず涙。
人に見られたくない、トイレにも行きたくない、と、小さく反抗するものの、多くの大人がすでに関わっていることも十分わかっている。
まわりがワサワサしているしね。
前日にはじいじやばあばが喜んでいるのも知っているしね。(雰囲気でね)
だから大きな声でだだをこねることもなく、わがままも言うこともなく、「嫌だ」とも言いませんでした。
でもやっぱり思っていたのと違う。。。。なんか、やだよ。。。。。(馬に乗って弓で的を射るくらいにしか考えていなかったんだろうと思います)
最初はわたしも丁寧に伝えていました。
大丈夫、格好よくなるよ、まだ途中だよ、とね。
だけど、最後にはまわりの様子をみて、雰囲気も、ことの重大さもわかっていた長男に
「もう覚悟決めなさい!あなたを守ろう、あなたを格好よく仕上げよう、と町中のたくさんの大人が関わってくれているのよ。」と厳しく伝えました。
こういう行事に参加するというのは
本人の意思よりは、参加させる親(や祖父母)のエゴだったりしますよね(笑)
でもやっぱり自分の糧にしてほしいな、と思うんですよ。
たとえやりたくない、と感じたことであっても、どうしたらやっている自分も関わってくれる人も幸せになるのか。
自分だけが幸せで楽しければいいわけじゃない。
かといって、自分が我慢して周りの人を幸せにするのは、本当の幸せじゃないし、循環しないから。逆に言えば、本当の幸せは循環が起きるんだ、ってことを知ってほしかった。
後日長男は「おかあさんにしっかりしなさい、って言われたから、もうやるって決めた」と話してくれて安心しました。
もちろん堂々と見事にやりきってくれました。
循環?
ありましたよ!
彼はこの後、山のようなおもちゃと
なんとわたしと夫からニンテンドーDSを手に入れるのです。
まずこの流鏑馬の子ども達(ぼぼ)は、出店でなんでも買ってもらえる習わしなのです。
それに高級な風船を山のようにもらえます。
ちなみに長男が手に入れたもの。
わたし、今までの人生でこんないっぺんにおもちゃ買ってもらったことないわ!!!笑
さらに
絶対買ってあげない、とわたしから言われていたニンテンドーDSを本日購入!
「買ってあげるから流鏑馬のりな」とは言っていません。
こういう交換条件はわたしは絶対に出しません。
モノで釣って頑張らせたりしません。
ある程度誘導はあっても決めたのは彼で。頑張ったのも彼。
長男が先にわたしも含め周りを幸せにしてくれたからです。
その姿に本当に感動したんですよ、親ながら。
あの暑さの中、重たい冠と、重たい衣装を着て、馬付きの方がついてくれるとはいえ慣れない馬にのり、多くの環境客や地元の方に手を振り続けたんですもん。
注目される中、矢を射るプレッシャーもあっはず。
白塗りになるなんともみじめで嫌な気持ちに打ち勝った姿も、大人の期待に終日応えている姿も、「重い」「暑い」って文句一回も言わなかったのも!!!
もう涙でるほど感激しました。
「なんでも買ってあげる!!!!」って思いましたよ。
当日、翌日には言いませんでしたけどね 笑
そして今回はわたしもずーーーーっと横を歩いて付き添ったのですが(メインは歩けないので、あくまで歩道をね、ひたすらついて行くのです)ものすごく感激したのは関わってくれている方々の本気の気持ち。
ひたすら感激し、感謝が湧いていました。
馬付き(うまつき)という方々が、長男を守ってくださるんですね。
流鏑馬の射手である子ども達は、この行事の最中、地面に足をつけてはなりません。(室内はOKだけど、草履を履いたまま)
だから移動は馬に乗っているものの、食事やトイレ、着替えなどへの移動は抱っこやおんぶをしてくださいます。
そればかりではなく、町を挨拶周りするときは、掛声をかけながら、ずっと横についてくれています。
もうね、これが本当に素晴らしい姿勢なんですよ。
町によってカラーがあるし、個性があるんだけど、長男がお世話になった町の方々(じいじ達の住まいであり夫の実家のある町)はものすごく誠実で爽やかで。
お祭りにある風景で、酔っ払いながら勢いよく参加しているような方もを見ることありませんか?
そういった方がひとりもいなかったの。
それに本当に感動しました。
「ぼぼ(流鏑馬に乗っている男の子)を守ろう」って一致団結している感じがすごく伝わってきました。ありがたかった、すごく。
だからなのか、長男も安心して身を委ねられたんでしょうね。
わたしね。
数秘7というのもあるんだろうけど、基本、人をあんまり信用していないところがあって。していない、というよりも、信用するのが怖いんだろうね。そもそもの自己肯定感が低いからこれ以上傷つきたくない!みたいな気持ちが無意識に働くんだと思います。
だから「委ねる」「任せる」が本当に下手。
そんなわたし自身の後悔みたいなところがあるから、息子には人と関わる幸せを味わってほしいな、と思うんです。
他人からの愛を素直に受け取る。
それに応える。
そうすると、自分も人も幸せになる。
目には見えないけど、愛とお金が循環していることを肌で感じてほしいと願いました。
安心して支えてもらう豊かさを感じてくれていたら嬉しいなぁ!
・・・完全にわたしは反面教師 笑
親は結局、信じること、愛を伝えることしかできませんでした。
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